謎解きの英文法 動詞

謎解きの英文法 動詞編が発売された。このシリーズは全て持ってるが、今回の動詞編は主に英語講師にとって痒いところに手が届く優れものに仕上がってる。生徒が授業中に質問してくるツボを見事におさえてるのである。

他動詞は受動態を作れるが、その中でも相互動詞(resemble, meet, marryなど)は作れない。その理由としては、どちらかが一方的に何かをするわけではないので、(あくまでも対等の関係)「する側」「される側」にすることができないのだ。
つまりJohn met Tom.もTom met John.も全く同じことを意味するのでTom was met by John.とはできない。

これがNobita punched Giant.ならGiant was punched by Nobita.にできる。
そこには殴る側、殴られる側、と役割分担があるからだ。

marryに関しても同じで、 John married Nancy.もNancy married John.も同じなのでNancy got married by John.とはいえない。結婚は一方的にするものではないという考えからきてるらしい。しかし、ここでNancy got married to John.と言えるではないかという突っ込みがきそうだが、そこについては本書で何も触れられていないので補足しておきたい。

受動態にできるmarryは「AがBとCを結婚させる」というときで、能動態にするなら
The priest married John to Nancy.という文があることになる。(「させる側」は牧師でも親でも占い師でも誰でもOK)
これを受動態にしたときにJohn got married to Nancy (by the priest).という文が出来上がる。つまり受動態のときは「誰がさせたか」が隠されているということになる。

次に他動詞の自動詞バージョンとして、
This book sells well. とか
This fountain pen writes well.などがあるが、
それらをさらに細かく分析したものが出てくる。

例えば「豆腐は消化しやすい」
Bean curd digests easily.とは言えるが、
「豆腐は食べやすい」という意味で
Bean curd eats easily.とは言えない。

なぜか。

豆腐は誰にとっても胃の中で消化しやすいのは事実だが、食べやすいかというと人によって変わってくるからだ。

後半ではComeとGoの詳細な分析がなされている。

母親がDinner is ready.というと子どもがI’m coming.というのは相手のいるところに合わせて言うからgoingにならないという説明はよくされる。
ではアラスカに住む人が、ワシントンDCに住む人に対して、ロサンゼルスで会うことにしたとしたら、I’m going to Los Angeles.か、それともI’m coming to Los Angeles.か。
正解はcomingになるという。その根拠として相手がいる場所に合わせる概念として「ホームベース」を意識すると。
アラスカは本国から離れているのでそちらにcomeすることになる。他にも自分が行こうかどうか迷ってるパーティに対して相手もどうか?と誘うときはgoかcomeか、と様々は条件で分析されている。
これらを全て正確に使い分けることができたらすごいと思うが、海外にいるときの私は全くと言っていいほど意識しなかった。
絵が豊富に出てきて分かりやすいが、教師の研究用として使うのが正解かもしれない。
これらの知識を海外で活かすというより、自分の文法知識を補強する意味での良書。
英語講師なら必読の書と言える。

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