塾名の由来

georgeorwellLEXISとは「語彙論」「全ての語彙」という意味があります。ボキャブラリーを大事にしたい。そのような思いからLEXISと命名しました。

日本社会ではあまりなじみがないのですが、海外では語彙力と社会的成功に強い相関関係があると信じられています。アメリカでは単語力のみを競う試験やGREという非常に難解な語彙ばかりを試してくる試験が存在します。なぜ語彙が大事かといえば、それがその人の思考力の深さと密接に関わってくるからです。

言語学者であるNoam Chomsky“Understanding Power”“Language and Politics”George Orwell1984を引用し、語彙が豊富にあることが権力から独立して自由に物事を深く考えることのできる能力に繋がることを様々な角度から紹介しています。Orwell1984には政府によって社会で使用される言葉を大幅に減らされてしまったが為に、思考力を奪われてしまった少女の話が出てきます。その世界とは、goodthinkという言葉の過去形と過去分詞をgoodthinkedに、形容詞はgoodthinkfulに、副詞はgoodthinkwiseに、と言葉をどんどんシンプルにするといった具合です。形容詞はすべて-ful、副詞はすべて-wiseのみにするという味気ない世界にするのです。

good, better, bestgood, gooder, goodestにされ、特徴のない言葉ばかりになり、さらにはCommunist InternationalComintern(コミンテルン)と短縮された言葉にすることで、それが何を意味するのかさえ疑問に思わなくなる思考停止社会の怖さが紹介されています。

幸い、現代は知識や語彙が特権階級に独占されるような社会ではなく、学習者にやる気さえあればいくらでも学びとれる環境が整っています。

ボキャブラリーを増やすには根気が要りますが、「良薬口に苦し」で増えれば増えた分だけ長文読解の速度が上がり、作者の言わんとする内容を深読みできるようになります。英作文においても論理力・表現力が格段に上がります。ボキャブラリーとはまさに新たな英語の世界を開いてくれる鍵となってくれるのです。

LEXISは、生徒に国際情勢について深く考える力を身につけてほしい、そして国際社会からみた日本の姿を自分なりの言葉で表現できるコスモポリタンになって活躍してほしい、そんな願いから語彙を大事にするという塾名に決めました。


(毎週単語テストばかりをする厳しい塾というわけではありません。あくまでも生徒さんの自学自習を尊重しています。)