喫茶店は客の回転率を上げるべく、様々な工夫をしている。照明を暗くしたり、トイレの数を少なめにしたり、冷房の効きを強くしたり、BGMを大音量でかけていたり、何かしら体に悪いものを仕掛けている。勉強するには向かない。 |
過去にこのようにツイートした。
カフェは基本的に長時間勉強するには向かない場所だ。しかし、「そこまで歩いていく時間」と「店に入ってから体に悪影響が出るまでの1時間」はとても貴重である。ずっと家に居ては気が滅入ってしまうが、喫茶店まで10分歩くだけでもだいぶリフレッシュできる。次の勉強に向けて新たな活力が湧いてくるのだ。結論から言えば、喫茶店は短時間なら効果がある。
もちろん、店によって当たりハズレはある。自分が普段使っている店の名前はさすがに出せないが、駅から少し離れている場所は穴場であることが多い。駅近の店は日曜の昼は混雑していて行列ができているし、夜になると大声で興奮して喋る人が増える。また、店によっては怪しいビジネスに勧誘してる人もチラホラいる。そういうのが極力いないところを選ぶのがポイントだ。新宿なら、西新宿がおすすめで、昼のピークを過ぎた時間を使えばたいていは落ち着いていられる。
ではどんな勉強が適しているか。さすがに万年筆を使った音読筆写は危険すぎる(ペンを床に落としたら終わりになる)が、単語帳を覚える、Economistを読むなど、簡単な読書には向いている。自分自身も20代の頃、国連英検の勉強で国連の知識を覚える作業を歌舞伎町のルノアールでやってたことがあるが、さすがに落ち着かないと思い、西新宿の喫茶店に移ったら大いに捗った経験がある。何かをコツコツと覚える作業や読書には非常にいい。連続した勉強時間に体を動かすきっかけを与えるのにカフェに行くというのは理にかなっているのだ。
以下に喫茶店別に特徴を書いてみる。
スターバックス
おしゃれな雰囲気で飯もうまいが、店員がよく教育されているせいか、視線を感じる。BGMも若干大きい。
エクセルシオール
飯はそこそこうまいが、BGMが大きい。照明も暗い。
タリーズ
ドリンクはうまい。照明が暗いのとBGMが大きいのが気になる。
カフェベローチェ
安さが魅力。店員はサバサバしていて気にならない。BGMはかかっているが音は小さい。分煙できていない店が多いが、なかにはできてるとこもある。冷房の効きが強め。
喫茶室ルノアール
味は普通。店員はサバサバしていて気にならない。BGMがかかってないのが魅力。値段は高い。立地によって客層がたいぶ違う。怪しいビジネスに勧誘してる人がいる。
ちなみにホテルのラウンジを使うという手もあるが、値段が高いのと、気軽にトイレに行けないこと、そして店員の視線を感じるのが弱点といえる。
ところで学校を卒業すると、図書館のありがたみをひしひしと感じる。気軽に読書できる空間が意外と少ないのだ。都心に有料自習室はあるものの、そこばかり通うのは時間的に難しいし、マンネリ化することもある。気に入った喫茶店を2,3軒探して、そこを中心に気分転換も兼ねて勉強すると捗る。毎日1時間の学習だけでも、10年継続すれば3600時間以上になる。プロになるには1万時間必要と言われるが、その3分の1を喫茶店で確保できることになる。うまく付き合うと喫茶店は良きパートナーとなってくれるのである。
PEACE OUT.