ダウングレードのすすめ

英検の5級、4級、3級、準2級、2級は合格ラインが6割です。

これは何を意味するかというと、4割も間違えても合格証をくれるということです。半分ちょっとで合格です。おそらく英語学習をスタートさせたばかりの人のやる気を削がないようにという英検協会の配慮からきてると思われますが、4割もあやふやな状態で上にあがっていくと壁に当たります。その最初の壁が準1級で、その次が1級です。一般的に準1級と1級は難しい単語の対策に意識がいってしまいますが、自由英作文が課されている点が見逃せません。文法の基礎があやふやのままだと英作文で高得点が望めなくなるのです。そこで、一つ上の級に行く前に、現在取得している級を90%以上正解できるように基礎を固めておくべきだと私は考えます。

英検1級取得者であっても、英検3級の日本語訳を見ながらそれを英訳するとなると途端に難しい級に変わります。自動詞、他動詞、前置詞の使い分け、冠詞の有無など、多くの細かい点に注意を払う必要が出てきます。目標としている級の過去問を見てみると、その一つ下の級で目にした語彙が繰り返し出されていることにも気づきます。そこで英検1級を目指す人は、まず準1級で9割以上の正解を、準1級なら2級の内容を徹底的に身につけるという具合に、一つ下の級できっちりと修行するほうが合格に近づくものです。余裕があれば、二つか三つ下の級の過去問を買い、日本文から英文に変換する作業をしてみるだけでも多くの発見があります。

或る進学校では中2で準2級まで取らせるという話しを聞いたことがあります。これは単語とリスニングを鍛えれば一応可能ですが、「合格」という形式に拘りすぎたやり方なのであまりいいとは思えません。やはり基礎があやふやだと高校のライティングで文法ミスをたくさんするという「壁」に当たってしまうのです。なまじ合格証を手にしていると、基礎は出来上がったと勘違いしてしまいますので、やはり一つ一つの級を丁寧にクリアしていくのが望ましい学習法でしょう。

過去問題集は使い方次第で様々な顔が出てきますので、合格ラインに簡単に乗せることが出来る方は、「逆に解く」という使い方をしてみてはどうでしょうか。

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