継続は力なり・社会人のやり直し学習編

前回のEconomistの定期購読や英検1級の語彙を覚える話はレベルが高すぎたので、今回は英語のやり直し学習をしたいが、何から手をつけていいからわからない人に向けて書いてみたい。


やり直し学習も基本的には語彙から攻略することである。
おすすめの単語帳は以下の6冊。★の数が多いほど難度が高い。

1. DUO セレクト★
2. DUO 3.0★★★
3. TOEIC出る単特急金のフレーズ★★★
4. TOEIC出る単特急銀のフレーズ★
5. リンガメタリカ★★★★
6. ジャパンタイムズ社説集★★★★★
である。

★は英検準2級、TOEIC400から500レベル
★★★は英検2級から準1級、TOEIC600から800レベル
★★★★は英検準1級、TOEIC800前後
★★★★★は英検準1級から1級、TOEIC850以上
といったところ。


語彙を鍛えれば、文法が多少あやふやでも、話の内容を大まかにつかめるようになる。社会人で語彙に多少自信のある人でも、DUOセレクトから買うことをおすすめする。この本は日本文を見ながら、英訳する練習にも使える。DUOは単語帳であると同時に英作文の本でもある。一つの英文に覚えるべき単語が3つから5つほど仕掛けられている。単語は文章として覚えると記憶に残るし、正しいコロケーションとともに英作文でも使えるようになる。

TOEICを受ける必要のある人は、TEX加藤先生の金フレと銀フレがおすすめである。実際に試験で出題されたものをベースに編集されており、音声もDLできるので使いやすい。TEX加藤先生のブログをたまに見に行くことがあるが、先生は謙虚でいて素晴らしい実力の持ち主だと思う。そしてTOEICの問題を一発で暗記できるなど、特殊な才能がある気がする。

リンガメタリカは大学受験用だが、社会科学、人文科学、医療、科学技術、様々な分野の語彙を集めている。このレベルまで覚えると、徐々に語彙に自信が出てくる。

最後のジャパンタイムズは実際に英字新聞の社説で取り上げられたものを和訳付きで編集したものである(音声もある)。身近な話題について英語で取り上げているので、理解しやすいものが多い。

 

語彙の次に文法であるが、こちらは山口の英文法講義の実況中継(①と②)がいい。

過去完了の使い方など、よくわからないという人には目から鱗が落ちること間違いなし。ただ、あくまで文法を解説する本なのでこれを読んだら、TOEICなどの問題集で実践に当たってみるといいかもしれない。そこで出てくる文法用語や解説の意味が分かるようになる。

そしてリーディング教材であるが、Japan Times alpha onlineがおすすめ。

https://alpha.japantimes.co.jp/
こちらは和訳がついていて、英文の読み上げもしてくれる。そして、本家Japan Timesと比べても易しめの英文で書かれている。継続しやすい丁寧な学習素材といえる。


学習意欲を持ち続けるには、ツイッターで同じ志をもった仲間を探すといいかもしれない。同じ目標を持った仲間がいるとずいぶん励まされるし、相手が気軽にツイートした内容がすごく役に立つ情報であったりする。

おさらいをすると、
①単語を詰め込む、②文法の基礎をおさえる、③リーディングを毎日やる、④その教材にあるリスニングも毎日やる、⑤仲間を探す この流れでやるとうまくいく。そして最後に大事なのが感謝の気持ちを持つことである。自分自身でも経験があるのだが、塾を作ってから最も大変だったのは手作りの教材作成である。このブログでさえ一つの記事を書くのに2,3時間はかかる。この大変さを味わうと、巷で売られている教材に執筆者がどれほどのエネルギーを注いだかが手に取るようにわかる。夜中に文章を書いて脳が覚醒して寝られなかった日もあるだろうし、体調不良の中、締め切りと戦い続けた日もあるであろう。自分は数千円で良質な教材が入手できる喜びを日々かみしめている。ありがたみが分かると、学習も捗るのである。

 

 

PEACE OUT.

 

 

 

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